住宅購入を考える年齢層とその世代の特徴

 

今日からは「今の若者の住宅に関する考え方」をテーマに進めていきたいと思います。

今では、「高齢化」「小子化」といった言葉が毎日のように取り上げられていますよね。
日本から人がいなくなるのではないかと思うくらいに大袈裟に取り沙汰されています。
それでも私たちの国には1億人の民がいますし、少子化とはいえ子どもは生まれてきますので、今後も住宅が必要であることには変わりはありません。

しかし、日本の住宅は戦後から今まで異常なほどの供給過多が進み、現在では余剰住宅が溢れ返っているのが現状です。

そんな状況の中、今の若者達、今後マイホームを手に入れようと考える世代が「家」に対してどのような意識があるのかは、私のような住宅に関わる仕事に従事してる者のみならず、皆様の中でも気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、「住宅購入を考える年齢層とその世代の特徴」にスポットを当ててお話していきたいと思います。

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住宅購入のタイミングとは。
住宅を購入された経験のある皆さんは、何歳でどんなタイミングで購入されましたか?
戸建住宅やマンションを購入するとなると大きな費用が掛かることもあり、何かのキッカケで購入される方が多いようです。
そのキッカケですが、最も多いのが「出産」「子供の進学」と言われています。

結婚してすぐは賃貸で結婚生活をスタートさせ、(1)子供ができて引っ越しを考えるタイミング(2)子供の入園・入学のタイミングでマイホーム購入を考えるファミリーが多いことが理由に挙げられます。

では「出産」は何歳くらいが多いのか。出産年齢の推移と共に見ていきましょう。
まず昭和50年は25.7歳、昭和60年に26.7歳と20代中盤になっていましたが、平成に入り増加傾向進んでいきます。
平成17年に29.1歳になると、平成24年に30.4歳となり、30代に突入します。
今では女性の初産年齢は平均30.6歳、男性の初産年齢は平均32.5歳にまで上昇しました。
この流れは、今後も続く可能性が高いとみられていて、結婚年齢と同じく晩成化が進んでいくようですね。

「子供の入園や入学」は、出産してから4~6年後に迎えることを考えれば、平均的な年齢は女性が34~37歳、男性が36~39歳前後になりますよね。

つまり、住宅を購入する年齢は、30歳前半~40歳までの間がボリュームゾーンになるというわけなんですね。
今後は、住宅購入の平均年齢も上昇していくのでしょう。

では、この30歳前半~40歳という世代とは住宅に対してどういった考え方をしているのでしょう。

 

その前に、「世代」に関して少しお話したいと思います。
皆さんは、「ゆとり世代」ってよく耳にしますよね。
昔は馴染みが無かったのですが、最近では〇〇世代とそれぞれのジェネレーションを例える言葉がよく使われています。
年代別でそれぞれ何と呼ばれているのかまとめてみました。

つくし世代     2005年~生まれ
さとり世代     1996年~2004年頃
ゆとり世代     1987年~1995年頃
プレッシャー世代  1982年~1986年頃 
ポスト団塊の世代  1975年~1981年頃
団塊ジュニア世代  1970年~1974年頃

今回は、住宅購入のボリュームゾーンである「プレッシャー世代」「ポスト団塊の世代」についてそれぞれの特徴を探ってみたいと思います。

 

プレッシャー世代の特徴
ポスト団塊世代とゆとり世代に挟まれ、何事にもまさにプレッシャーをかけられたせいなのか、どんな時にも物怖じしない落ち着きがあり、忍耐の底力が違うとも言われているようです。
また、プレッシャー世代の人達は、爆発的に景気が良かった「バブル時代のかつての日本」を知りません。なので、今の「あまり景気が良いとは言えない、今の自分たちの生活水準」に対しても、特別な不満はないのです。「現状に特別な不満がないため、必要以上に贅沢をしたい、という願望もあまり持っていない世代と言えるでしょう。

 

ポスト団塊の世代の特徴
ポスト団塊ジュニアや真性団塊ジュニアとも呼ばれた世代。
今では当たり前の、インターネットだったり、携帯電話が学生時代に出てきたり、逆に使わなくなったワープロなどを覚えた割に、就職氷河期の被害を最も受けたとの事。
「経済的な豊かさと自分の幸福は一致しない」という意見も団塊ジュニアから始まり、「豊かさ」が必要条件であるが十分条件ではない、与件であって目的ではない世代となっていった。

 

この両世代から読み取れることは、「豊かさ」に対しての意識がそれまでの世代に比べて希薄になりつつあるということ。
つまりは、見せ掛けの豊かさよりもライフスタイルの充実や本当に価値のあるものにしかお金を使わない世代と言ってもよいのではないでしょうか。

そんな彼らの住宅に対する意識にもそれは表れてきています。
今の30代の多くが社会人となったのは2000年以降であり、高度成長期やバブル期を経験しなかった、”不況しか知らない世代”です。
雇用や収入も以前ほど保障されておらず、将来に対する不安が大きいため、住宅購入を”リスク”と考える向きがあるようです。
以前に「若年層の持ち家志向低下・生涯賃貸派の増加」がニュースなどで大きく報じられたりされたことがありましたが、この傾向は現在も続いています。

そんな30代、住居を手に入れることに対しての考え方はどうなのか、持ち家が良いのか賃貸でも良いのか、どういった住居が30代には受け入れられるのか。

これは、私たち建築業界に携わる人間は知っておなかければならない重要なテーマの一つです。

また住宅購入を考えるこの世代の方にも知っておいて頂きたい事項ではあります。

次回は、プレッシャー世代とポスト団塊世代の求める「住居のカタチ」について掘り下げてお話したいと思います。

 

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