スクラップ&ビルドを繰り返す日本の住宅

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先日、TVを付けるとこんな番組がやっていたんです。

 

世界の日本人妻は見た!【暮らしているからこそ知ってる!?ハワイSP】

 

ハワイに住む日本人に密着取材し、日本との違いにビックリしたことを調査する、といった内容だったのですが、そこでとても興味深い話が出ていたのでピックアップ。

 

ハワイで結婚し在住している理香ベアーさん。

そんな理香さんがハワイで暮らしてビックリしたことは、築50年の家でも1億円するということ。

日本では新築も住んだその日から中古住宅となり値打ちは下がるものだが、ハワイでは価値が上がり続けるとのこと。

ちなみにハワイの不動産価格は30年間で4倍に跳ね上がっているそうです。

 

また別のハワイ在住のサチ・ブレーデンさんのお宅が、築50年で1億円

180度以上のオーシャンビューは魅力的だが、1億円の価値があるようには思えない。

するとどうやらハワイでは今現在、海沿いには新築物件が建てられないらしい。

そんな希少な海沿いには中古物件しか残っておらず、価格は年々上昇しているとのこと。

 

1億円でオーシャンビューを買う価値があるかないかは正直分からない。

ただひとつ、日本の住宅やマンションと明らかに違うことは、中古物件になっても価値が下がらないってこと。

もちろん世界有数のリゾート地という理由もあるのでしょうが、日本だってそこまで劣っているとは思えない。

なぜなんでしょう。

 

日本の住宅は、今日に至るまで比較的短期間にスクラップ&ビルドを繰り返してきました。

それは、団塊の世代が現役となった時代、日本には家を建てて一人前とする風潮が始まったと言われています。

 

今でもこの風潮はなかなか消えない。

しかも日本人は未だに「新築」に対するこだわりが強い人が多いようにも思える。

もちろん新築の方が良いのは分かるのですが、広さや利便性、快適性を犠牲にしてでも新築に強いこだわりを持つ人種は日本人くらではないでしょうか。

そういったこだわりと風潮が日本の住宅サイクルを短くさせてきた一つの要因ではないでしょうか。

 

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ちなみに日本の住宅寿命は約30年と言われている。

その他の主な先進国はどうだろうか。

イギリス:141年・アメリカ:103年・フランス:86年・ドイツ:79年

日本の住宅寿命が圧倒的に短いのがわかります。

 

欧米では、古い住宅をリノベーションや改修を繰り返し、100年以上も大切に使われ続けている例がたくさんあります。

住めば住むほど価値が上がる。古ければ古いほど、耐久性のある上質な住居であると考えられているのです。

日本人と発想がまるで逆なんですよね。

 

そういった日本人の価値観が、建築会社の意識をも変えてきたのだと思う。

「丈夫で長持ちする安心・安全な住宅」から「新しく綺麗でオシャレな内装、そして水周り機器が最新で・・・しかも安く」といった本来一番大事な構造や外装の品質を削ってまでも「売れる家」「売りやすい家」を造るという意識にさせてしまったのかもしれない。

そして「住むのならやっぱり新築でしょう」という発想が、日本の住宅寿命を縮めてきたのだと思うのです。

 

しかし2017年の今、新築を簡単に手に入れるほどの余裕ある若者がどれだけいるのでしょうか。

大半が35年ローンなどを組んで購入するのが一般的ではないでしょうか。寿命30年の家を。

※勿論、日本の家は良質であるものが多いため実質の寿命は30年以上あるのだが、日本人の意識としての寿命を指しています。

 

それと同時に数年前から「増加する空家」も社会問題として取り沙汰されてきています。

 

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ただ最近ではようやく日本人の住宅への価値観が若い世代から少しずつ変わりつつもあるのです。

見た目よりも心地よさを選ぶ風潮が徐々に見受けられてきてはいるのです。

 

景気も思ったように良くはなりませんし、少子化で高齢者への負担が増える現在の若い世代。

スクラップ&ビルドで高価な費用を住宅に掛けるより、リノベーションやリフォームで費用を軽減して快適に暮らす、住宅に費用を掛けるくらいなら趣味や楽しみにお金を使いたい、そういったライフスタイルを求める若者が少しずつですが増えてきています。

 

そのように考える人が増えてくればニーズと共に新築を取り扱うハウスメーカーや建築会社の意識も変わってくるのです。

「200年住宅」といったキャッチフレーズで高耐久住宅の商品を提案している建築会社もでてきました。

また平成18年には良質な住宅ストックを増やし、スクラップ&ビルドからの脱却を促進するための法律「住生活基本法」が定められ、平成21年には「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行され、一定基準をクリアした長期優良住宅は税制面等での優遇などを受けられるようにもなりました。

 

こういった国全体の取り組みが少しずつですが実を結び、建築会社の意識を徐々に変え、人々もよりサステイナブル【sustainable】な考えに変わってきたのだと思うのです。

 

新築の建築会社は良質な100年や200年の住宅を供給し、個人はその住宅をリノベーションやリフォームする事で何代にも渡って新築同様の感覚で住み続けるといった風潮が進めば、50年後くらいには日本の住宅寿命は欧米諸国に追いつくかもしれませんね。

 

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