なぜ人はブランド品を身に付けたがるのか

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服の持つ意味とは

“服”の始まりは、アダムとイブのイヴが下半身に着けたいちじくの葉で“性の隠蔽”によるものからスタートした、と言われています。

つまり、元来「服」とは、体を隠したり、守ったりする実用的な意味合いがほとんどでした。現在でも、体を隠す、寒さを凌ぐ、といった当然の理由で着用していますよね。

 

それが現在のように多くのスタイルや多くのブランドが存在し、時期ごとに流行やトレンドが出来上がるようになったのは何故なのか。

一枚の“いちじくの葉”から現在の服の様式にたどり着くまでの過程を見てみるとその中には、社会が形成されていく流れに沿って、個人にも地位や役割、職業などが付随するようになってくるんですよね。

社会的な身分や階級、地位(ステータス)といったものが出来上がり、それと同時にその人自身を表すもの、その人の社会的情報を伝えるためのものになってきたのです。

 

そして今では社会的情報を伝えるための“服”としては、冠婚葬祭や限られたコミュニティ(学校の制服やスポーツのユニフォームなど)で公的な意味合いを持つことはあっても、多くの時間においては私的なものとなりました。

つまり“服”の持つ意味合いが、個性や人となりを自由に表現するための一つのツールに変わってきたんです。

 

何にも縛られず自由に表現できることは良いことではあるのですが、それと同時に何を着ればいいのか迷う原因にもなってはいます。

そして人と比べてしまう考え方も生じてしまいます。そして服を道具として扱う人もでてきてしまいます。

自由に表現でき楽しむ為のファッションが、私たちに間違った考えを与え、悩みやストレスを招いていることもあるのです。

 

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ブランド品を身に付けたがる人の特徴

ひとつ例を挙げると、ブランド品ばかり身に付ける人の特徴やその人の心理について。

全ての人に共通するとは言えないのですが、ブランド品ばかり身に付ける人には、自分が大した人物ではないということに気づき、それを隠したいという気持ちを持っている人が多いと感じるんです。

ブランドにはステータスがあります。そのブランド品を身に付けることで、自分のステータスが上がったような気持ちになることができるのでしょう。

おしゃれでお金持ちであるというイメージをもたらしてくれることで、その人の劣等感を隠してくれる。

人から羨ましく思われたい、相手より優位な立場に立てる、そういった欲を満たしてくれるためにブランド品を身に付ける人も多いのは事実です。

 

ビジネス等において、時には必要であるのかもしれませんが、借金をしてまで、自分の体を売ってまでもブランド品を手に入れるような考えを持つ若い人が増えている背景を見ると、なんの努力もせずに自分を大きく見せたい、人から一目置かれたいがための道具としての考えが広まっていることに私は危惧してしまうのです。

“服”の本来の意味合い、体を隠したり、守ったりする実用的な意味から始まり、公的に身分や階級を表すためのものとなり、今では自分を大きく見せるための道具になっている現状を非常に残念に思うのです。

 

また、ブランド品に対するそういった考え方の人たちは、一度大きく自分を見せた以上、継続することが自分に課せられ、ブランド品を買い続ける。

それが悩みやストレスを抱える原因になっているならば、本来自由に自分を表現できるツールが自分を縛り付けるツールになっていることが非常に悲しいのです。

 

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とは言うものの、私もブランド品が好きである

空き缶を投げつけられそうではありますが、実は私もブランド品は好きである。

この年齢になっても、あのブランドのこの商品が欲しいという欲求があるのです。

その理由の一つとして、単純にそのブランドのデザインが好きだからということが挙げられます。

そして、長い歴史を持ち、きちんとしたポジションを確立したブランドには、そのブランドの持つ「信用」と確かな「信頼」を身に付けることができます。

 

たとえば、かつてフランス王室の御用達ブランドであったルイ・ヴィトン

私が特別好きというわけではないのですが、このブランドについて言えるのは、やはり品質でしょう。

ヴィトンの代表的なシリーズに「モノグラム」というものがあります。モノグラムのキャンバスは本革ではなくPCVと呼ばれるポリ塩化ビニールで出きていて、柔軟で耐久性があり、傷がつきにくく本革よりも扱いやすいという特徴があります。

防水性の高さもよく挙げられる特徴ですね。タイタニックが沈んだ事故の際も、ヴィトンのバックに入れられていたものだけ濡れていなかったと言われてますから。

これらの品質に加えて、他のブランドに比べてコストパフォーマンスに優れているのも魅力のひとつなんでしょう。

 

今ではヴィトンも日本の女性の40%が持っていると言われているくらい普及し、「誰でも持っている“ブランド”は、もはやブランドとしての価値がない」とか「人の名前が散りばめられてるだけのブランドが人気なのかが分からない」といった批判的な意見も多いようですが、一生物の品質を買うと考えた場合、私的には高い買い物には思わないのです。

 

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そして最後にもう一つの理由。

それは、その服を着るとポジティブになれるということ。自信を持つことができるんですよね。

 

ブランドと言ってもたくさんありますが、私が18歳の頃から愛してやまないCOMME des GARÇONSなんかは正に自分を明るく前向きにさせてくれるブランドの一つであります。

元々は友人がギャルソンを好んで着ていたことがキッカケだったのですが、ブランド名を仏訳すると「子供のように」と表現されているようにデザイナーの川久保玲さんの遊び心あるデザイン(変形、ねじれ、解体、再構築・・・)、配色、品質、素材から縫製に至るまですべてを日本製にこだわり続けている姿勢、多くの点で魅了されています。

 

それぞれのブランドには特徴があり好き嫌いがあるのは当然ですが、あなたが惚れた愛すべきブランドの服を着ることで、身が引き締まったり、気持ちが高揚したり、そんなパワーをもらえることはありませんか?

ファッションやブランドにはそういった力があると思うのです。

 

最後に、ブランド品は自分の劣等感を隠したり、大きく見せたりするものではありません。

その服を身に付けるとなんだかウキウキしたり、前向きになったり、自信を持てたり、そんな役割を果たしてくれる素晴らしいものだと思うのです。

 

そんな「衣」に関する情報もこれからどんどん発信していければと考えています。

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